俺のそばにいろ・・・






「エドワード・・・?エドワード!??」


エドワードというのは、ここの家の主人ロイ・マスタングという軍人に、育てられている猫よりの人間のキメラだ。


つい最近、キメラを研究をしている研究所から逃げたらしく、


その後、ロイ・マスタングに発見された。


しかし、そのキメラはロイになついてしまった。


仕方なくロイがこのキメラを預かることになったのだ。


その猫キメラにロイは、「エドワード」と名前を付けていた。


「みゃぁ・・・。」


エドワードが、ベッドの上にあった毛布から出てきた。


「こんなところにいたのかい?」


ロイは、エドワードの額に軽くキスを落としながらいった。


エドワードは、キスされたことにうれしいのか、笑いながら「にゃぁ。」とないた。


「今日は、帰ってくるのが遅くなると思う、エドワード、寂しくないか?」


「みゃぁ?」


エドワードは、遅くなるの?というような表情をして答えた。


「すまないな・・・。早く帰ってこようと思っている。ちゃんと、お留守番できるよね?」


小さいこにいうようにロイはエドワードに告げた。


そして、ロイが支度を終えて家を出ようといたとき


「みゃぁ・・・。」


といいながら、エドワードはロイの袖をひっぱた。


「エドワード・・・。私は、仕事に行かなくてはならないんだ・・・。その手を離してくれないか?」


エドワードは、いやいやと首を横に振りながら「行かないで」と、目で訴えた。


「・・・・・。帰ってきたら、お前の遊び相手をしてやるから、今は我慢してくれないか?」


この言葉にエドワードはいったんうつむいたが、すんなりとロイの袖を離した。


「早く帰ってきてね?」


というように、「みゃぁ」とないて・・・。


「あぁ、今日は早く帰ってくるよ。」


ロイは、エドワードに背を向けドアをあけて、仕事に向かった。


「みゃぁ・・・・。」


エドワードは、朝かぶっていた毛布に身を寄せた。


あぁ、ロイのにおいがする。


やさしいにおい。


早く帰ってくれないかな・・・。


やがて、彼はうとうとし始め寝てしまった。






「ハボック、これは新人に任せておけ。中尉、これは君に頼む。」


ロイは、あれこれ質問を受けながらそれを一つ一つ淡々とかえしていった。


「大佐、この前のキメラどうなりました?」


「あぁ、私の家で元気にしているよ。」


「そうですか・・・。」


リザ・ホークアイ中尉はロイにさりげなく質問してみた。


ロイは、その質問も淡々と答えた。


なにせ、初めに見つけたとき、エドワードは衰弱しており、生死の狭間を行き来していたのだ。


「でもな、牛乳は断固として飲んでくれないんだよ。」


ロイは、苦笑をしつつ言った。


リザも、それにつられてか微笑した。


そして、夜になり仕事もだいぶ落ち着いてきて、帰るものがちらほらでてきたころ、まだロイは、書類と向き合っていた。


早く帰ってあげなくては。と、気持ちが焦るが一向に書類が減ることはまったくなかった。


「中尉、この作業、明日に回してはだめかな?」

「まわしてもらっては、困ります。」


「そこを何とか・・・。エドワードが待ってるんだよ。」


「・・・・・。分かりました。でも、明日までに終わらせてくださいね。」


リザは、ため息をつくとロイの帰宅の許可を出した。


「ありがとう・・・。でわ、君も今日ははやくかえりたまえ。」


「はい。」


ロイは、執務室をあとにし、自宅を目指した。




家に着き、ドアノブに手をかける。


ノブが回った。


「あれ?朝は確かに鍵をかけたはずだが・・・・。」


忘れたのか、エドワードが遊びであけたのか、鍵は開いていた。




ロイは、どっちにしろ盗まれるほどのものはない。と思い家の中に入った。


「ただいま。」


ロイは、家に入るなり家の一つ一つの明かりのスイッチをポチポチとつけていった。


そこで気がついたのだが、ただいま。という言葉に返答がなかった。


「エドワード??」







・・・・・・・・・。





返答はなかった。



「エドワード?エドワード?」


ロイは、エドワードを探し回ってみた。


しかし、見つからない。


バスルームやリビング。


トイレまで探し回った。


でも、いなかった。


「エドワード!!エドワード!!」


「・・・・みゃ?」


なぁに?というような声がどことなく聞こえてきた。


「エドワード?」


ロイは聞こえたほうに歩んだ。


窓の前まで来た。


泣き声は確かに窓の外で聞こえている。


ロイは「エドワード?」といいながら窓を開けてみた。


が、エドワードではなかった・・・。


近くにいた野良猫だった。


「エドワード、どこに行ったんだ・・・・。くそっ・・・。」


ロイは、エドワードを見つけられない悔しさから壁をたたいた。


「っ・・・。もしや、鍵が開いてたのは・・・・。」


ロイはそこでとんでもない考えを思いついてしまった。


エドワードは自分を探しに外に出てそのまま道に迷ってしまったのではないかと・・・・。


ロイは入り口に即座に向かいドアを開けて外にエドワードを探しに行った・・・・。




























あれからどのくらい探したのだろうか・・・・。


一向にエドワードが見つからない。


ロイは、地面に座り込んでしまった。


「エドワード、どこに行ってしまったんだ。あれほど外にはでちゃいかんといったのに・・・。」


そんな時不意に「みゃぁ!!」と元気のいい泣き声が聞こえて、顔を上げてみた。


「みゃぁ?」


そこには、ナンデ泣きそうな顔しているの?っと聞きだげなエドワードがいた。


「エドワード!!どこいってたんだ。」


エドワードとわかった瞬間にロイは、エドワードを抱きしめた。


「みゃっ!?」


エドワードはなぜ抱きつかれたのかわけがわからずじたばたしていた。


しかし、ロイが何もいわなくて悲しそうにしているのを見ておとなしくなった。


そして、反対に抱きしめ返した。


「エドワード・・・・。どこに行ってたんだ探したんだぞ・・・。」


「みゃぁ・・・・・。」


ごめんなさい、とでもいいたげにエドワードは泣いた。


「もぅ、勝手に外に出て行ってはいかんぞ。わかったな?」


「みゃぁ。」


わかったよ。


俺はあんたのそばにずっといてやるから、あんたも俺の近くから消えるなよ?


といったように、ロイは思えた。


「わかった。君から離れないとしておこう・・・。」




END―・・・











2006/03/15
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